定期的に歯科検診を受ける重要性

よく「半年に1回は歯科検診を受けましょう」というCMやポスターを目にしませんか。「時間がない」「虫歯でもないのに行く必要を感じない」などの理由から行かない人も多いようですが、決して行っておいて損はありません。

虫歯や歯周病などのお口のトラブルは歯を失う原因になります。虫歯が治ればその歯は元の健康な状態に戻ったのだと勘違いしがちですが、ほとんどは傷んだところを補修しているくらいのものなのです。同じ歯が何回も虫歯になってしまうとじきに補修できなくなり、最終的に抜歯することになります。また、歯周病は歯周病菌が出す毒素によって歯を支えているあごの骨や歯茎がやせてしまう病気です。支えきれなくなったら当然歯は抜け落ちてしまいますが、なくなった骨や歯茎は元に戻りません。お口のトラブルは起きる前に予防し、治療段階まで進めない方がいいことが分かってもらえるでしょう。

歯医者の内観

歯科検診は歯の治療がメインの歯科医師ではなく、歯科衛生士が主体となって進めていきます。歯科衛生士は国家資格であるため、レベルの高い知識や技術を身につけていますし、実際の現場でいつも歯茎を見ていることから細かい変化にも気づきやすいのです。歯科衛生士として一流になるためには、それ相応の学校に通うことも大切になります。例えば名古屋医専のような歯科衛生士を育てる専門学校に通うのがベスト。2018年に新設されるこちらの学科は、技術が確実に身につくよう歯科ユニットやマネキンを十分に確保しています。1人1台のモニターを使った学習で、しっかりと歯科衛生士に必要な知識を修得していきます。こういった勉強を重ねてきている歯科衛生士にお願いすれば、安心して歯科検診を受けられます。

歯垢が歯石に変わるまで2~14日程度、歯石がついてくるのが3ヶ月くらいだといわれており、あまり日を開けすぎると歯石の除去も大変になってきます。痛い思いをしたくないのであれば、やはり半年に1回くらいは歯科検診を受けるといいでしょう。何歳になっても自分の歯でものを噛んで食べられるようにするには、早めの対策が欠かせません。